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業務記述書・フローチャート・RCMで発見!社内リスクとロスをゼロにする方法

はじめに

「何となく面倒な業務が多い」「効率が上がらない」「リスクがどこに潜んでいるのか分からない」といった悩みはありませんか?ビジネスの現場では、日々膨大な業務が回る中で「無駄」「トラブルの種」「見落とし」が発生し、それが明るみになることにより会社の対外的な評価の低下、成長を妨げることも少なくありません。

実は、ちょっとした工夫とツールの使い方で、業務に隠れたリスクやロスを見つけ出し、ゼロに近づけることができ可能性があります。今回は、「業務記述書」「フローチャート」、そして「RCM(リスク・コントロール・マトリックス)」という3つの強力なツールを使って、業務プロセスをまるで“透明なガラス箱”のように見せる方法をご紹介します!

「業務の見える化」で社内の内部統制が強化され、効率的でリスクの少ない、将来に向け強い企業へと変わるヒントをぜひつかんでいただければ幸いです。

業務の見える化とは?業務記述書・フローチャートの基本概念の解説

まず「業務の見える化」とは、日々何気なく進む仕事の“中身”をはっきり、そして誰にでも分かる形で表すこと。これにより「何を、誰が、どうやっているのか」が一目で分かるようになります。

業務記述書とは、仕事内容を文章で説明するエビデンス。たとえば「請求書を発行する」「納品書を確認する」といった業務の流れや細かい注意点をまとめます。

フローチャートは、業務の流れを図にしたもの。矢印や図形を使い、「ここで誰が何をするのか」「リスクがどこに存在するのか」そして「リスクをカバーするコントロールがあるか」等が視覚的に明確になります。 この2つを使うと、どの部分に時間がかかっているのか、どんな手順で仕事が進むのかが明確に。まるで業務の“設計図”を手に入れたかのような安心感が生まれます。

業務プロセスの可視化がもたらす生産性向上効果の具体例

業務の見える化は、ただの整理作業ではありません。実際に業績アップや社員の働きやすさ向上に直結します。

例えば、ある会社ではフローチャートを作成して出荷作業の流れを整理しました。すると、

〇重複してチェックしていた作業が発見されて大幅に業務効率がアップした

〇ミスが起きやすい局面が明確になりチェック機能を強化した

〇新人でも一目で仕事の全体像が分かり、業務の属人化が排除された

結果として、作業時間が20%短縮され、残業も減り社員満足度がアップ。このような「見える化」は、現場に眠る「ムリ・ムダ」を排除することに役立ちました。

RCM(リスク・コントロール・マトリックス)とは何か?業務リスク診断における役割

ここで登場する「RCM」は少し耳慣れないかもしれませんが、実はとてもシンプルで強力なツールです。「リスク・コントロール・マトリックス」とは、業務上のリスク(問題点や危険)を洗い出し、それに対してどのような対策が取られているかを表にまとめたもの。 例えば、

業務名想定リスクリスクの影響度コントロール(対策)効果
請求書発行ご請求、二重請求顧客トラブル、売上損失ダブルチェック・ITによる自動化有効
在庫管理過剰在庫、在庫不足、架空在庫倉庫コスト、販売機会損失、粉飾定期棚卸、発注基準の見直し、内部監査の充実業務改善中
受注架空受注、受注誤り架空売上、虚偽表示ダブルチェック・ITによる自動化有効

このようにリスクと対応策を可視化することで、「統制の脆弱性」「潜在化している業務ロス」がひと目で分かるようになります。

業務のリスクやロスを発見し、解消するステップバイステップの方法

では、実際に自社で業務リスクとロスを見つけるための流れを見てみましょう。

1. 業務記述書の作成 

   現場の担当者と話しながら、日々の作業内容や細かい注意点を書き出します。できるだけ具体的に。

2. フローチャートで業務を図解

   作成した文章を基に、業務の手順を図で表現。「業務リスク」や「統制」が分かりやすくなるように矢印や条件文を工夫しましょう。

3. RCMの作成

   業務ごとに「どんなリスクがあるか」を洗い出し、現状の管理方法やその効果を評価します。

4. 問題点と改善策の検討

   発見したリスクや手間の多いポイントに対して改善案を策定。例えば、システム導入やチェック体制の充実、教育、手順の簡略化など。

5. 改善活動の実施とモニタリング

   改善策を試し、結果を測定。定期的にRCMを見直し、PDCAを回しましょう。

このように段階を踏むことで、机上の空論ではなく「現場で機能する改善」が実現できます。

内部統制強化のために業務管理ツールを活用するメリット

見える化やRCMを作成する際、最近は多くの企業がデジタルツールを活用しています。

〇エクセルや専用ソフトで管理できるので更新や共有が楽 

〇過去のデータと紐づけて分析ができる 

〇社内外の監査対応がスムーズに 

〇リモートワーク時でも情報が一元管理可能

これらにより、単なる書類作成から一歩進んだ「強い内部統制」の基盤が築けます。結果として法令順守だけでなく、経営の透明性や信頼性がぐっと高まります。

事例紹介

業務可視化とRCMでコンプライアンス経営に成功した企業の実践例

ある製造業の企業では、製造から出荷までの業務を詳しく洗い出し、RCMを活用して潜在的なリスクを明確化しました。

〇在庫の誤管理リスクに対し、バーコード管理を導入しミスを80%減少 

〇製品検査工程に多重チェックを設け、不良品の市場流出を防止 

〇社内のリスク認識が向上し、社員による自主的なリスク報告が増加

こうした取り組みが評価され、取引先企業からの信用度も上昇。結果として売上増にもつながっています。

経営責任者が押さえるべきポイントと導入時の注意点

最後に経営者の皆さまに大切なポイントをお伝えします。

〇トップの理解と関与が必須!

  見える化とRCMは現場任せにせず、経営幹部が積極的に関与してこそ進みます。

〇現場の声を尊重すること 

  実際に働くスタッフの意見を引き出し、現実に即した業務記述と改善を行いましょう。

〇一気に完璧を目指さない

  小さな改善を積み重ね、徐々に全社へ浸透させる進め方が継続につながります。

〇デジタルツールの選定も慎重に   無理に高機能なシステムを導入せず、自社の規模と目的に合った使いやすいものを選びましょう。

まとめ

業務記述書やフローチャート、RCMを通じて「業務の見える化」を実現すると、これまで見えにくかった業務の流れや潜在リスクが明確になります。結果的に生産性がアップし、業務上のロスやトラブルを大きく減らせます。

このプロセスは内部統制の強化にも直結し、コンプライアンス経営を力強く後押しします。ぜひ貴社の現状を見つめ直し、今日からできる改善策を一歩ずつ取り入れてみてください。貴社の未来は、今ここから確実に変わります。当事務所では、業務記述書、フローチャート、リスクコントロールマトリックス(RCM)の3点セットを用い、貴社の業務効率化、リスク低減により将来の発展のお手伝いをいたします。是非、お声がけください。

未来の“強い会社”は、見える化から始まります。貴社におきましても今すぐ、その第一歩を踏み出しましょう!